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外壁塗装を行うべき劣化のサインとは?具体的な症状やメンテナンス方法を解説

2021.03.26
住宅の美観を維持したり、雨風や紫外線などの外的要因から住宅を守っている外壁塗装ですが、年数が経つごとに少しづつ劣化してしまいます。劣化が進んだ外壁塗装は、効果を失ってしまうため、大切な住まいを守るためにも定期的な再塗装が必要です。

とはいえ、外壁塗装が劣化しているサインがわからない、劣化のサインを見つけてもどのようなメンテナンスを行うべきなのか悩む方も多いでしょう。

そこで今回は、外壁塗装が劣化しているサインや、劣化症状別のメンテナンス方法、費用相場などを解説します。
わたしの家の外壁塗装はいくらかかる?

外壁塗装が劣化するのはなぜ?


外壁塗装は建物の外壁を塗装することであり、塗料の効果によって外壁材を保護したり、家の中に雨水が侵入しないようにしたりしているほか、住宅の美観を維持する働きもあります。

しかし、外壁塗装は永続的なものではないため、年数が経つごとに劣化してしまいます。ここでは、外壁塗装はなぜ劣化するのか原因を解説します。

紫外線や熱によるもの

外壁塗装では、塗布した塗料が乾燥して固まることで形成される塗料の膜のことを「塗膜」と言います。塗料に含まれる顔料や樹脂、添加剤などが塗膜になり、建物をコーティングすることで住まいを守っています。

しかし、太陽の光に含まれる紫外線や熱にさらされることで、塗膜が分解・劣化して外壁塗装の劣化につながります。

雨や風によるもの

雨や風も外壁塗装が劣化する原因の一つです。

酸性雨が外壁塗装にかかったり、風で飛んできたチリやホコリが外壁表面に付着したりすることで、少しずつ塗膜が劣化してしまいます。とくに、風通しが悪く湿気が溜まりやすい北側の外壁などは、雨や風による劣化が見られやすいでしょう。

塗料の経年劣化によるもの

外壁塗装に使用される塗料には「耐用年数」があり、耐用年数を迎えることで劣化が見られることもあります。

外壁塗装における耐用年数とは、塗装をしてから次の塗り替えが必要になるまでの年数を指しています。常に屋外で雨や風、紫外線の刺激を受け続けているため、永続的に効果が続くものではなく、耐用年数を目安に劣化症状がでてきてしまいます。

外壁塗装の耐用年数が過ぎているものの、「とくに劣化症状が見られないから大丈夫」と考えるのはおすすめしません。耐用年数が過ぎた外壁塗装は、少なからず劣化が進んでいるはずなので、劣化症状が見られなくても業者に点検を依頼するようにしましょう。

なお、ひとえに「耐用年数」といっても、塗料の種類によって年数が異なります。

【塗料の種類による耐用年数の目安】
塗料の種類 外壁塗装での耐用年数
アクリル塗料 3〜5年
ウレタン塗料 5〜8年
シリコン塗料 8〜12年
フッ素塗料 15〜18年

自宅で採用している塗料の種類によって耐用年数の目安が異なるため、どのような種類の塗料を使用しているか確認してみましょう。
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外壁塗装が劣化しているサイン


先に解説した通り、「耐用年数」を目安に再塗装のタイミングを検討するのが方法の一つです。しかし、耐用年数はあくまで目安であり、必ずしも塗料メーカーが公表している耐用年数まで外壁塗装の効果を維持できるとは限りません。
 
 
日当たりや風通しなど、周囲の条件によっても劣化するスピードや症状は異なるため、「外壁塗装が劣化している」と判断されるのはどのような症状が表れたときなのか知っておくと安心です。

では、外壁塗装が劣化している具体的なサインを見ていきましょう。

変色

外壁塗装の塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶媒」の4つの成分で構成されており、「溶媒」は揮発してしまうので、塗膜として残るのは「顔料」「樹脂」「添加剤」の3つとなります。

塗膜を形成する成分のうち、メイン成分となる「樹脂」の働きよって対候性、耐水性、耐久性などの効果を発揮できますが、外的要因の刺激を受け続けることで樹脂が劣化し、顔料が浮き出てきて変色することがあります。

つまり、外壁塗装が変色している場合は、塗膜が劣化し始めていると判断できるので早めにメンテナンスを検討しましょう。

チョーキング

外壁に触れた際、白い粉が付着する現象を「チョーキング」と言い、劣化症状の一つです。

チョーキングは塗膜に含まれる樹脂が紫外線や雨風の影響により劣化することで、色を付ける役割の顔料がむき出しになり、塗膜表面で顔料が粉化している状態を指します。変色と同時に発生することが多く、外壁塗装が劣化していると判断できます。

クラック(ひび割れ)

クラックは英語で「crack」と言い、「裂け目」「割れ目」「ひび割れ」などの意味があります。建築業界では外壁のひび割れのことをクラックと呼びます。

外壁塗装の劣化や地震や台風などの自然災害、交通量の多い道路や線路沿いに面していて揺れや振動が建物に伝わることでクラックが起こる可能性があります。

ただ、一口にクラックといっても種類があり、ひび割れの大きさによって以下の2種類に大別できます。
ヘアークラック
構造クラック

ヘアークラック

ヘアークラックは幅0.3mm以下、深さ0.4mm以下のひびがある状態です。

ヘアークラックは塗膜が劣化している場合に起こりやすく、比較的軽い劣化症状なので緊急性はそれほど高くありません。しかし、放置するとより大きなひびになる可能性があるので、見つけたら補修するのがおすすめです。


構造クラック

ヘアークラックよりも深刻な劣化状態が構造クラックです。こちらは幅0.3mm以上、幅0.4mm以上のひびが生じている状態で、建物自体が劣化しているときに起こる症状です。

構造クラックが生じているところから雨水が入り、建物自体にダメージを与える可能性があるため、見つけたら早めに補修しましょう。

塗膜の剥がれ、浮き

塗膜が紫外線や雨風の影響で劣化し、外壁材との密着性が低下することで、塗膜が剥がれたり、浮いたりする劣化症状があります。

ただし、こちらの劣化症状は施工不良によって起こる場合もあります。たとえば、耐用年数が8〜12年程度のシリコン塗料を塗装したにもかかわらず、数年で塗膜の剥がれや浮きが発生した場合は、施工不良である可能性が考えられます。

悪天候の中で無理に施工した、下地処理が不十分であったなどの可能性があるので、耐用年数に対して明らかに短い年数で剥がれや浮きの症状が見られたら、施工業者に問い合わせてみましょう。

コーキングのひび割れ

サイディングなどの外壁材を採用している場合、ボードの隙間や目地を埋めるためにコーキングが施工されます。コーキングは外壁材同士の隙間を埋めるゴム製の樹脂であり、外壁同士がぶつかったり、雨水が侵入するのを防いだりしています。

しかし、コーキングも年数が経つごとにひび割れや剥がれなどの劣化が発生します。コーキングの劣化を放置していると、そこから雨水が侵入してしまうため、5〜10年を目安にコーキングを見て劣化していないか確認しましょう。

藻やコケの発生

外壁に藻やコケが発生するのも劣化症状の一つです。日当たりや風通し、水場が近くになるなどの環境的要因によって発生することもありますが、塗膜の劣化により防水性が低下し、外壁の含水率が高まって藻やコケが繁殖しやすい環境となる場合があります。

藻やコケが発生している外壁は、見た目がよくないだけでなく、外壁が常に湿っている状態となり、そこから水が浸み込んで建物にダメージを与えたり、外壁材の反りの原因になったりする可能性があるので、見つけたら除去するようにしましょう。

また、塗膜の劣化によって発生している場合は、藻やコケを除去するだけでなく、再塗装を行い防水機能を回復させるのがおすすめです。
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【劣化症状別】外壁のメンテナンス方法3選


外壁塗装が劣化しているサインについて解説しましたが、「劣化のサインを見つけたらどうしたらいいの?」と不安に感じる方も多いでしょう。

ここでは、劣化のサインごとに、メンテナンス方法を解説します。

部分補修(コーキングの打ち増し・打ち替え、ひび割れ補修など)

外壁塗装自体に劣化のサインが見られず、コーキングがひび割れていたり、ヘアークラックなどの軽いひび割れだけの軽度な劣化の場合は、部分補修で対応できる場合があります。

【コーキングの打ち増し・打ち替え】
外壁材同士の隙間や目地を埋めているコーキングがひび割れたり、伸縮性を失って硬くなったりしている場合、コーキングの「打ち増し」または「打ち替え」の部分補修を行いましょう。

打ち替えとは、既存のコーキングを撤去して新たにコーキングを打つ方法です。一方、打ち増しは既存のコーキングを残したまま、上から新しいコーキングを打ちます。どちらの方法を選択すべきかは、施工業者と相談して決めるのがおすすめです。

【ひび割れ補修】
ヘアークラックと呼ばれる軽度なひび割れが生じているときは部分補修が可能であり、シール充填工法が適した補修方法です。

シール充填工法とは、クラック部分にコーキング材を充填して埋める方法のことです。コーキングはゴムのような弾力性があり、クラックの隙間に入り込んで水や空気の侵入を防止できます。

なお、1階の外壁など手の届く範囲なら、ホームセンターなどで購入できるコーキング材を使ってひび割れを埋めるDIYでの補修も可能であり、補修費用を安く抑えられるでしょう。

ただし、不慣れなDIYによって無理に補修しようとすると、補修した跡が目立つ可能性があります。また、はしごが必要な高所作業も危険が伴うため、DIYで補修するなら手が届く範囲に留めましょう。

高圧洗浄・バイオ洗浄

藻やコケなどの劣化サインが表れたときは、高圧洗浄やバイオ洗浄で対処可能です。

高圧洗浄とは、高圧洗浄機という機械を使用し、強力な水圧で外壁をクリーニングする作業のことを指します。一方、バイオ洗浄は、バイオ洗浄液という液体を外壁に塗布した後、高圧洗浄機でクリーニングする作業であり、高圧洗浄よりも頑固な汚れを落とせます。

外壁塗装自体が劣化しておらず、表面だけに藻やコケなどの汚れが生じている場合は、高圧洗浄やバイオ洗浄で対処できます。

ただし、高圧洗浄と外壁塗装は同じタイミングで行われるのが一般的です。本当に高圧洗浄のみで問題ないか、業者に点検したもらったうえで判断しましょう。

外壁塗装

外壁塗装は建物の外壁を塗装することであり、外壁の変色やチョーキング、クラック、藻やコケの発生など、さまざまな劣化サインを解決できます。

外壁塗装を行うときは、高圧洗浄で外壁にこびりついた汚れを落としたり、下地処理という工程でクラックを補修したりしたうえで塗装が行われるので、塗装工程でさまざまな劣化サインに対応できます。

とはいえ、どのような状態にも効果があるわけではありません。外壁の劣化が深刻な場合は、塗装では対処しきれないため、外壁の張り替えなどより大がかりな補修が必要になります。そのため、劣化サインを見つけたら、症状に応じて早めに部分補修または外壁塗装を行いましょう。
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【方法別】外壁のメンテナンス費用の相場



外壁の劣化サインを見つけたら、症状に応じて補修をしなければなりません。

しかし、
「高額が出費になりそう……」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、外壁の補修をするときにかかる費用相場を解説します。

部分補修(コーキングの打ち増し・打ち替え、ひび割れ補修など)

先に解説した通り、業者に依頼してシール充填工法でひび割れを補修してもらう場合は、2〜5万円が相場です。

一方、コーキングの打ち増しは1mあたり1,200〜1,300円程度、増し打ちの場合は1mあたり900〜1,000円が相場になるでしょう。ただし、別途足場代などが必要になるので、実際にかかる費用の相場は以下の通りです。

項目 増し打ちの場合
工事費用 18万円(900円/㎡×200m)
足場代 15万円程度
総額 33万円

一般的な大きさの住宅の場合、コーキングの長さを合計すると200mほどになるため、1mあたり900円とすると基本の工事費用として18万円かかります。さらに、高所作業を伴う場合は足場代が必要になるため、合計で30万円ほどかかるといえます。

高圧洗浄・バイオ洗浄

高圧洗浄によって藻やコケを落とす場合、1㎡あたり200〜300円、さらに水道代は1,000〜2,000円ほどかかります。さらに、バイオ洗浄を行う場合は1㎡あたり500〜800円、水道代は2,000〜4,000円ほどかかります。

高圧洗浄を業者に依頼した場合の費用をシミュレーションしてみましょう。

【高圧洗浄にかかる費用相場】
高圧洗浄は面積によって費用が変わるため、30坪の住宅を施工するときの面積を計算してみましょう。面積については計算式で算出できます。
・高圧洗浄を行う面積=延べ床面積(坪数×3.3㎡)×係数(1.2倍)

こちらの計算式を使って30坪の住宅の面積を計算します。
・延べ床面積(30坪×3.3㎡)×係数(1.2倍)=118.8㎡

つまり、30坪の住宅全体の高圧洗浄を依頼する場合、118.8㎡×300円=35,640円となり、2,000円の水道代をプラスすると、35,640円+2,000円=37,640円が相場だと算出できます。

ただし、足場が必要な場合はさらに15万円ほどかかります。

外壁塗装

40坪2階建ての住宅に外壁塗装を行う場合、およそ90〜140万円が施工費用の相場です。こちらの費用には、足場代や諸経費なども含まれているので、総額としてかかる費用の目安となります。

ただし、90〜140万円というのはあくまで目安であり、現状の外壁の状態や採用する塗料のグレードなどによって変わります。

たとえば、グレードの高い塗料を採用すると、施工費用は高くなりますが、耐用年数が伸びる傾向にあるためメンテナンスサイクルを長くできます。フッ素塗料などのグレードの高い塗料を施工すれば、15年以上は再塗装が不要になるでしょう。

外壁塗装にかける予算やメンテナンスサイクルを考え、最適な塗料選びを行うことが大切です。
わたしの家の外壁塗装はいくらかかる?

まとめ

今回は、外壁塗装が劣化しているサインや、劣化症状別のメンテナンス方法、費用相場などを解説しました。

外壁塗装は年数が経つごとに劣化するため、耐用年数や劣化のサインを見極めて定期的にメンテナンスすることが大切です。

軽度な劣化サインを見つけて対処すれば、部分補修で解決できる場合もあり、早めに対処することで出費も抑えられます。とはいえ、部分補修をしても耐用年数を過ぎると外壁塗装の効果が失われてくるため、適切なタイミングで再塗装を行うようにしましょう。

ぜひ今回の記事を参考に、外壁塗装の劣化サインを見極めて、よい状態の住まいを維持する方法を見つけてみてください。
 
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